フランスとの出逢い
- yuki kawano harpeceltique
- 2022年7月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年9月1日
フランス語や伝統音楽の人々と話していると、なぜフランスを選んだのかと尋ねられることがあります。
子どもの頃から何故かフランスに惹かれ、興味を抱いていたことも理由の一つですが、何より人生ではじめて訪れた異国の地だったという影響が大きいです。
当時所属していたジュニアオーケストラで行われた交流を目的とした公演に参加し、パリとボルドーの2都市に滞在しました。
目に映るもの、耳に飛び込んでくるもの、食べ物、言葉(当時はボンジュール、ボンソワールしか知りませんでしたが、、、。)、人々の様子、石畳の街の風景、楽器の響き、
その全てが新鮮で、これまで過ごした15年間の常識を覆すには十分過ぎるほどの衝撃を受けました。
ボルドー滞在中に、観光で訪れたサン=テミリオンという世界遺産の村を訪れた際に目にした夕焼けと村の風景があまりに美しく、「いつか必ずこの国に戻ろう」と決意したのでした。
今でも印象に残っているのは、コンサートでジュニアオーケストラの団員の皆と、ボルドーの音楽院の子どもたちと合同で演奏した『アルルの女』。あの頃はオーボエを演奏していましたが、昔から吹奏楽でもジュニアオーケストラでも「各国の大衆音楽由来のメロディー」に強烈に惹かれていたことを思い出します。
その後、縁あって5年半ほどフランスで暮らしました。当時は信じられないほどド貧乏学生で修行のような日々を過ごし(笑)、おかげで様々な国の人の優しさに触れたり、精神的にも鍛え上げられた貴重な時間でした。
日本とは真逆の価値観や思想が根付いていたり、サービス面では不便なことも多く、生活を送る上で様々な洗礼や理解し合えない場面にも遭遇しましたが、それも含めて大好きな国。またいつの日か長期滞在する機会があれば嬉しいなぁ、と思います。
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